中国がETとの最初のコンタクトを勝ち取るか
たくさんの国が宇宙人からのシグナルを見つけようと努力している中、中国がこの競争をリードしている。
宇宙人との最初のコンタクトのことを考えると、多くの人は地球規模の共同研究だったり、UFOがホワイトハウスに着陸するシナリオを想像しがちだ。
確かに宇宙人からの交信を受け取ることが目的となると、SETIが長年挑戦しているように様々な国が共同で研究している。
だがもしある1つの国だけが研究を成功し、他の国とのシェアを望まなかったら?
今年の初めに使われ始めた中国の巨大天体望遠鏡(FAST)は地球で最大の天体望遠鏡だ。
中国の広大な土地で科学者やエンジニアは、宇宙にいるのは人間だけではないという証拠を見つけるために現在新たな研究に取り組んでいる。
しかし中国はこのような重要な発見をシェアするだろうか。
「FASTは電波天文学でのアジアの存在感を強めている。」と研究者のマイケル・ミチャウドは語る。
「確かに、中国にはSETIに参加している国の中でトップに立てる実力はある。」
「ほとんどの科学的分野では第二次世界大戦以降アメリカや西洋の国々がリードしているが、中国がそうした国々に勝っている分野もある。」
中国は最新の望遠鏡でシグナルを受け取れるだけでなく、それらを同様に伝達することもできる。
もし中国が地球外の文明と最初のコンタクトを取ったとき、何が起こるのか。
これらの疑問はもちろん仮説にすぎないし、中国や他の国がすぐにETと交信し始める可能性は極めて低い。
それにもかかわらず、誰が最初のコンタクトを勝ち取るのかという疑問や推測は激しい議論を巻き起こす。