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カナダ:「サーラックの洞窟」が発見される

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 カナダの荒れ地で巨大な洞窟が最近になって氷の中から発見された。

 ブリティッシュコロンビア州のウェルズ・グレイ州立公園に位置している大きな洞窟は、映画「ジェダイの帰還」に登場する生き物にちなんで「サーラックの洞窟」と名付けられた。

 その洞窟の長さはおよそ100メートル、幅は約60メートルで深さは少なくとも135メートルある。

 最新の研究ではこの洞窟が何世紀にもわたって人間から隠れていたことが明らかになった。その理由として洞窟が氷と雪で覆われていたことがあげられる。

 その氷や雪が地球温暖化の影響で溶けたことで、洞窟の入り口が出現したのである。

 「この発見はとても素晴らしい。しかし、温暖化の結果発見できたことは不運だとも言える。」と述べるのはこの研究の権威であるキャサリンヒクソン氏。

 入り口を塞いでいた「氷の栓」は10年前も現在と同様に洞窟を隠す「プレゼント」だった。

 「かつてここにあった氷や雪の量は、この場所の標高を考慮すると溶けにくいはず。」

 「たとえ人間が発生させた気候変動と関係なしに氷河が小さくなっても、あの量の氷と雪は解けない。おそらく私たちが経験する夏の暑さで『氷の栓』も溶けた。」と氷河を研究するブレント・ワード氏は語る。