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スピノサウルスは泳ぎが得意だった?

f:id:Cristiano7:20200501190519j:plain スピノサウルスはワニのように長い頭を持ちパドルのような足を持つ、ティラノサウルスに勝るとも劣らない大きさまで成長する、世界で最も獰猛な捕食者の一種だ。この恐竜は100万年以上前に現在のアフリカ北部を生息地にしていた。最新の研究でスピノサウルスの現存する化石を詳細に分析するなどして、この巨大な肉食動物の体は陸を歩くより川を泳ぐのに特化していると明らかになった。

 スピノサウルスの巨大な尻尾には、魚や他の水生生物を狩る水中で自身の体を移動させる役割があったと学者たちは考えている。この考えを証明するため、あるチームは実験を行った。そのチームはスピノサウルスの尻尾の3D模型を入念に組み立て、水泳運動の真似をするロボットに取り付けた。クロコダイルなどの他の爬虫類の尻尾の動きと比較すると、スピノサウルスの尻尾には、この動物に泳ぎを可能にさせるように効率よく作られているとわかった。

 「この恐竜は恐竜の新たな可能性を広げてくれる。今まで存在する説に新たなことを付け加えるだけでなく、恐竜の実際の行動への私たちの認識を徹底的に変えてくれる。こんなに驚くべき進化を遂げた恐竜は220万年以上の恐竜の歴史の中でもこの恐竜だけだ。」とこの研究の責任者であるニザー・イブラヒムは語る。