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バッタやイナゴによる食料被害への対策のカギが見つかる

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 バッタやイナゴの群れを形成する原因となる化学物質を研究した結果、その物質に群れを形成するのを防げる可能性があるとわかった。

 

 何千年もの間、バッタやイナゴの群れは人類の悩みの種だった。巨大な群れは数秒で作物を刈り取り、結果として深刻な食糧難に陥ってしまうからだ。

 

 しかし、もし群れを成すことを止めることができるとしたら?

 

 最新の研究で科学者たちは群れを形成する化学物質を発見した。その物質は「4-vinylanisole(4VA)」と呼ばれている。

 

 この物質はとても強く、数匹の群れにさえ作用する。

 

 4VAを合成したものを罠の中に入れて置き、群れをそこに誘い出したり、その物質に反応しないように遺伝子組み換えしたバッタやイナゴを生産することが可能になるかもしれない。

 

 そうして作られた群れを成さない虫は現存する虫に置き換わる存在になるだろう。

 

 「人類の歴史で、バッタやイナゴによる飢餓、干ばつ、洪水が農業的にも経済的にも深刻な被害を引き起こす三大災害として考えられていた。」と研究者の一人は語る。

 

 「最も迷惑で危険な種であるトノサマバッタは農業への深刻な脅威を世界中で体現している。」