首が体の3倍長い恐竜?
科学者たちはタニストロフェウスと呼ばれる恐竜がどのように自身の狂ったように長い首を支えていたのかを研究している。
約2.4億年前にこの惑星の海岸線を歩き回っていたこの恐竜の化石は、19世紀半ばに最初に発見された。
それからというもの、古生物学者たちはこの首の長さが体の長さの3倍もある動物が、地上か水中のどちらに住んでいたのかを推測するようになった。
しかし最近、スコットランドの国立博物館のニック博士とその同僚による研究で、遂に謎が解明された。
生き物の骨格の詳細なコンピューターモデルを組み立てることができるCTスキャンを使うことによって、タニストロフェウスのくちばしの上に鼻孔があり、また魚を捕えるための歯があったことがわかり、そのことからタニストロフェウスは生涯の大半を水中で過ごしていたことがわかる。
また、このことからこの生物がどのように巨大な首の重さを支えていたかがわかる。
タニストロフェウスは地上で暮らしていたときもあった。
「タニストロフェウスは生涯のほとんどを水生生物として過ごしたに違いない。」ニック博士は語る。