男性はパンチを吸収するためにヒゲを伸ばしていた？

　昔は男性のヒゲは単なる飾りではなく、より実用的に使われていたことが最新の研究で明らかになった。

　ほとんどの男性にとってヒゲを伸ばす目的はもっぱらオシャレが目的だろう。しかし遠い昔では、顔を覆うヒゲが今よりも重要なものだった。単に外見を良くするためでなく、アゴへのパンチから自身を守るためのものだった。

　最新の研究によると、ヒゲを伸ばすことで相手のパンチの威力を分散させることができるため、ヒゲには基本的な防御能力が備わっていたことが明らかになった。

　体毛を使った防御は動物界でも見ることができる。雄ライオンは敵の爪や歯から自身の喉をたてがみを使って守る。

　この考えを証明するため、研究者たちはヒゲが生えた人間のアゴを模倣したものを作り、上からおもりを落とした。

　「この研究の結果でヒゲには確かにダメージを吸収する効果があると証明された。それによって損傷を減らすことができるのである。」と研究者は記録した。

　「ヒゲがあることによって顔の骨の脆い部分を守ることができる。ヒゲは顔の肌や筋肉の裂傷や打撲を防ぐことができる。」